ワークの掘り込み部の底の面粗度が悪くなってしまった。
そこで、原点を0.01下げてもう一度加工したらきれいになった。
残り4個加工する必要があるが、以下の懸念点が。
- 予定があるから残業できない
- 夜勤者じゃ対応できない
- ゼロカットだと面粗度が変わらない
- プログラムが複雑だから面粗度が悪いところを探し出すのに時間がかかる
こんな行き詰まった状況でどう対処しようか。
そんな時に使ったのが VZOFZ[1]。
VZOFZ[1]は原点1のZの値を取得する
これを以下のように導入する。
VZOFZ[1] = VZOFZ[1] + 0.01
CALL O1001
VZOFZ[1] = VZOFZ[1] - 0.01
CALL O1001
VZOFZ[1] = VZOFZ[1] + 0.01 で原点Zを0.01プラスし、サブプログラムを読み込む。
0.01取り代が付いた状態になる。
面粗度が悪い状態。
VZOFZ[1] = VZOFZ[1] – 0.01 で原点Zを0.01マイナスし、サブプログラムを読み込む。
取り代0.01を削り、面粗度が良くなる。
あくまで応急処置
時間がなかったり夜勤者にお願いできなかったため、応急処置としてこのプログラムを使った。
実際に使ったサブプログラムは加工時間が30分もかかるため、この加工だけで倍の1時間になってしまった。
次回加工時は面粗度が悪い所のパスを探し出して、条件変更やこの部分だけ2度加工するなど、ちゃんとした対策が必要である。
まとめ
あくまで応急処置のため、乱用はお勧めしない。
単純に加工時間が倍になるので、応急処置の後はちゃんとした対策をする必要がある。