オークマ(OSP)のキャリブレーション後で自動計測(プローブ)の工具長補正の誤差をVSTOH[N]を使って調整する

この記事は自動計測(プローブ)の工具長補正をとったあとの内容。

キャリブレーションをしても他のツールと多少の誤差は生じるため、実際に加工して調整する。

誤差は削って確認

端材・廃材を用意し、バイスなどで固定する。

上面をフェイスミルなどで削って、自動計測(プローブ)で上面を計測。(原点は後に見比べる為コピーしておく)

工具長をとったエンドミルに変えて、MDIで「G56 HA Z100」を実行。(100を確認しておく)

主軸を回転させ、手動割り込みでZを0まで下げる。

上面を走らせ、削れるか削れないか確認。

 

削れた場合

上面からいくつ削れたか計測する。(仮に0.02削れたとする)

運転画面 → 「計測結果の表示」画面 → 「MSB工具」を開く。

画面左に「工具長補正量」の表が表示される。

No.「5」の右に入る値が自動計測(プローブ)の工具長になる。

MDIで「VSTOH[5]=VSTOH[5] – 0.02」と入力し実行する。

No.「5」の値が元の値から-0.02されたことを確認。

フェイスミルで削った面を計測して、最初に計測した原点から-0.02されていることを確認。

エンドミルに変えて、MDIで「G56 HA Z100」を実行。

主軸を回転させ、手動割り込みでZを0まで下げる。

上面を走らせ、削れるか削れないか確認。(薄っすら削れれば完了)

 

削れなかった場合

ハンドルでZを0.001下げ上面を走らせる。

上面が薄っすら削れるまでZを下げていく。(仮にZを0.02下げたとする)

運転画面 → 「計測結果の表示」画面 → 「MSB工具」を開く。

画面左に「工具長補正量」の表が表示される。

No.「5」の右に入る値が自動計測(プローブ)の工具長になる。

MDIで「VSTOH[5]=VSTOH[5] + 0.02」と入力し実行する。

No.「5」の値が元の値から+0.02されたことを確認。

フェイスミルで削った面を計測して、最初に計測した原点から+0.02されていることを確認。

エンドミルに変えて、MDIで「G56 HA Z100」を実行。

主軸を回転させ、手動割り込みでZを0まで下げる。

上面を走らせ、削れるか削れないか確認。(薄っすら削れれば完了)