オークマ(OSP)の固定サイクル(G74,G81,G82,G83,G84…)にくっついてる「NCYL」ってなんだろう?
「NCYL」が有ると無いとでは全然違い、不良品を作ってしまったり、最悪の場合衝突事故になりかねません。
意味と使い方を理解して、図面通りの位置に穴あけ加工ができるようにしましょう。
NCYLがあるとG81以降の座標で加工を行う
※G74G82,G83,G84…も同様
NCYLが有る場合
N1
G15 H1 G90 G00 X0. Y0.
G56 Z100. HA S2000 M01
M03 M08
M53 G71 Z50.
NCYL G81 Z-1. R3. F500.
X10. Y10.
X20.
G80
G00 Z1000. M01
X1000.
Y1000.
M30
上記プログラムは「NCYL」があります。
有るということはG81以降の位置で加工をすることになります。
工具長確認時の座標が「X0. Y0.」ですが「NCYL」によって「X0. Y0.」での加工は無視され、「X10. Y10.」「X20. Y10.」の順に加工を行います。
NCYLが無い場合
N1
G15 H1 G90 G00 X0. Y0.
G56 Z100. HA S2000 M01
M03 M08
M53 G71 Z50.
G81 Z-1. R3. F500.
X10. Y10.
X20. Y10.
G80
G00 Z1000. M01
X1000.
Y1000.
M30
上記プログラムは「NCYL」がありません。
無いということはG81以前の位置から加工をすることになります。
工具長確認時の座標が「X0. Y0.」なので、G81を読み込んだ時に「X0. Y0.」で加工を行い、その後に「X10. Y10.」「X20. Y10.」の順に加工を行います。
有るのと無いのどっちがいいの?
個人的には有る方がいいです。
G81~G80の間にある座標で加工を行う、というような意味合いの方が分かりやすいからです。
G81以前の座標も考慮するとなるとややこしくなるしミスに繋がります。
「NCYL」とサブプログラムを使ってプログラムをすっきり使いやすくしよう
穴あけ加工は、センタリング(もみつけ)→ドリル(下穴)→タップやリーマ(仕上げ)といった感じで、同じ座標で複数のツールを使います。
ツールごとに座標を書いたり編集をするのは面倒くさいしミスにもつながります。
「NCYL」を使って、座標をサブプログラムに収めて使いまわすことができれば、プログラムがすっきりするし編集も簡単になります。
T1M6
N1(CENTERING)
G15 H1 G90 G00 X0. Y0.
G56 Z100. HA S2000 M01
M03 M08
M53 G71 Z50.
NCYL G81 Z-1. R3. F500.
CALL O101
G80
G00 Z1000. M01
T2M6
N2(DRILLING)
G15 H1 G90 G00 X0. Y0.
G56 Z100. HA S5000 M01
M03 M08
M53 G71 Z50.
NCYL G83 Z-20. R3. Q3. F1000.
CALL O101
G80
G00 Z1000. M01
T3M6
N3(REAMER)
G15 H1 G90 G00 X0. Y0.
G56 Z100. HA S1200 M01
M03 M08
M53 G71 Z50.
NCYL G85 Z-15. R3. F100.
CALL O101
G80
G00 Z1000. M01
X1000.
Y1000.
M30
O101
X10. Y10.
X20. Y10.
X30. Y10.
RTS
FANUCでは「L0」(K0)を使う
FANUCでは「L0」(K0)を使います。
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まとめ
個人的に「NCYL」はあったほうがいいです。
サブプログラムも併せて使えば、作業効率が上がります。
社内のCAMでポストを書き出すと「NCYL」が無い状態で出てくるので毎回直してるくらいです。